ファッション業界の「川上・川中・川下」とは

下請けの縫製工場に出す時、直接、縫製工場に出すメーカーと、「振り屋」と呼ばれる、縫製工場の管理を専門にやっている会社に出す場合がある。

振り屋は、いくつかの工場をタイプ別に知っていて、数社のアパレルメーカーと契約し、それらのメーカーから出

てくる量産の縫製を引き受けている。

量産の依頼があった時、振り屋はメーカーに合う工場を選び、量産の縫製を振り分ける。

物作りには一切タッチせず、量産縫製を振り分け、納期の管理をするだけの会社である。

このようにみてくれば、力のある大手ファッションメーカーと同じように、なぜ原宿などにあるマンションメーカーのような小さなアパレルメーカーでさえも、企画・デザイン・パターン製作だけでなく、量産縫製まで可能になるのか理解できるであろう。

ファッション業界ではよく、川が上流から下流へ流れることになぞらえ、「川上・川中・川下」と呼んで、自分たちの業界を説明している。

川上とは、糸や生地などの紡績、合繊メーカー、プリント、織りを含む問屋など、服を作る時に使う原料を扱っている部分をいう。

川中とは、アパレルメーカーを中心に、商品の企画やデザインをし、実際の服を作り出す部分をさす。

川下とは、百貨店、専門店、量販店といった小売業界をさし、消費者と接し、具体的に販売していく部分をいう。

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このページは、-が2014年10月16日 00:13に書いたブログ記事です。

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